8月7日、都農町・株式会社J.FC宮崎・一般社団法人ツノスポーツコミッションによる「つの職育プロジェクトに関する協定」を締結し、調印式および事業説明会を開催いたしました。

■事業概要
都農町・株式会社J.FC 宮崎・一般社団法人ツノスポーツコミッションの三者がそれぞれの資源や機能などの活用を図りながら、都農町への移住・定住を促し、都農町の農業・商業・工業・福祉等、労働力が不足しているあらゆる分野における町内事業所等での職場体験を通し、自分に適する職業を見つけた若者が町の新しい活力になっていくことを目指します。


■都農町 河野正和 町長 コメント

都農町ではJ.FC MIYAZAKI様に試合会場を提供するなどの応援してきたわけですが、そのお付き合いをする中からいろいろな話し合いができるようになりました。お互いの課題、不安を解決するような力を合わせた取り組みができないかというようなことを議論をしてきたわけですが、この「つの職育プロジェクト」をシステムとして押し上げることができることになり大変うれしく思っているところでございます。お互いの弱みを強みに変えていこうという画期的な取り組みだと思います。
また、このような取り組みが成功すれば、全国の似たような「地方」と呼ばれる人口減少に苦しむ自治体に、一筋の明かりになりうるのではないかと大いに期待しているところであります。
夢を追いかける若い人たちの支援ができるということはとてもうれしく思いますし、そのことが町の活力につながっていくと確信しています。この取り組みがJ.FC宮崎様と始まることによって、高齢者の皆さん、定年退職した後、人生100年と言われる時代に、心配している皆様方にも明かりを示すことができる取り組みになるのではないかと期待しているところです。
一般社団法人ツノスポーツコミッションの皆様には、都農町にこのような組織を作っていただき、さっそくこのような大きな取り組みを間を取り持っていただけることをうれしく思いますし、感謝申し上げたいと思います。

■一般社団法人ツノスポーツコミッション 宮城’亮’ 代表理事 コメント

都農町は人口減少とともに若い労働力が減ってきているという現状があります。都農町は農の都というように農業が盛んであったり、最近ではふるさと納税では全国上位になるくらい栄えてきてはいますが、急激に仕事が大きくなったりすると若い働き手が必要になったり、高齢化が進むにつれて支える側の若い世代が必要ではないかという中で、何か策はないかということを考えてきました。
一方、J.FC MIYAZAKIでは宮崎県からJリーグを目指し、若い選手たちが夢を追っていますが、環境を聞けば朝練習をした後、それぞれバラバラに仕事に行き夜まで働いており、練習会場も転々としている状況でした。
そうであれば、選手たちみんなに都農町に来てもらうことで、若い選手たちが都農町で過ごし、練習や試合をすることで、都農町としては活気が出ますし、選手たちにとっては整った環境の中でサッカーができ、都農町で安定した仕事があれば、仕事までの移動時間の短縮などの面も含め、自分たちの好きな夢に集中して向かえる環境をつくることは大事なのではないかと考えました。また、選手を引退した後のセカンドキャリアの面でも、選手の間に様々な職業経験を積むことで、セカンドキャリアに生かすことができるのではないかと思います。さらに、サッカーをしながら仕事をすることで、選手ならではの目線で商品開発ができたり、選手の地元での商売につながったり、サッカーを支える側の仕事についたり、と新たなアイデアや魅力の発信につながるのではないかと考えています。
ツノスポーツコミッションとしては、観光やイベント等による交流人口の増加ももちろんですが、それらを行うことで産業活性化、事業・企業誘致を行い、移住者の人口を確保していこうと考えています。この「つの職育プロジェクト」を通して、海外、他県から都農町に移り住んで参りますので、労働力確保や交流人口増加など町のいろんな課題に対して取り組んでいきたいと思います。今後はアカデミーの子どもたちも含めて、スポーツを通して都農町に若い世代を呼び込んできたいと思っております。また、リーグ戦や各種大会等で県外にも行きますので、その際には町のPRもできればと考えております。

■株式会社J.FC宮崎 松﨑博美 取締役会長 コメント

このような素晴らしい機会をいただいてありがたく感じております。
都農町には以前から試合会場や練習会場を提供していただき感謝しております。この協定により、ますます我々J.FC宮崎の選手たちが都農町で練習を一生懸命し、Jリーグを目指し頑張っていくとともに、安定した仕事をして安定した収入を得られるようになることで、よりサッカーに一生懸命打ち込める環境ができれば幸いかと思います。
チームとしては今は宮崎県で3番目のところにおりますけれども、多くのスポンサーの方々と一緒に夢を叶えてたいと思いますので、都農町と協力して頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。